2019年8月号
富士薬局ジャーナル
暑中お見舞い申し上げます。ようやく梅雨があけ、暑い夏がやってきました。室内でも熱中症になることがありますので、常にこまめな水分補給をよろしくお願いいたします。
さて、先月は祖母の卒寿(90歳)の誕生日で、親戚一同が集まりお祝いをしました。出席者約20名のうち約半数がひ孫ですから、90年を生きるというのは全く凄いことです。
一方、90年を生きた代償でしょうか、最近の出来事はほとんど覚えておらず、一人暮らしが少しずつ困難になってきています。そのため、今は週に2回の介護ケア、娘(私から見た母)のいる 東陽町へは週3日お泊りをしていますが、当の本人は一人の方が気楽なので、たまに東陽町を脱走し、わが家へ帰ったりします。
私もたまに話し相手になったりします。最近の話は妄想も多いのですが、この間は祖母が戦争のときに疎開していた時の話を聞かせてくれました。当時、宮崎県の延岡の工場で働いていて空襲で工場が狙われ、焼け野原になったこと。戦争が終わって、親戚の勧めで夫(私から見た祖父)と結婚したこと。北大の男性に言い寄られ、その人と結婚していたら人生が違っていたかも という話などなど。
私もいつか子や孫にたくさんの話ができたらいいなと思います。