2020年3月号
富士薬局ジャーナル
例年ですと一番寒いこの時期ですが、今年は暖かくて何よりです。
小中高校の学生たちが一斉休校になるなど、新型肺炎のニュースは私たちの生活に影響を及ぼす事態となりました。
私たち人間が、こうした新しい危機(災害や流行性疾患)に対して不安を感じるのは、その危機がどの程度のリスクがあるものかという判断が難しいからです。そのため各分野の専門家が情報を集めて適切なリスク評価をすることが求められます。
新しい危機において実は一番こわいのは危機そのものではなく、危機による不安でパニックを起こすことです。そのことを理解していない専門家たちが、それぞれに違う見解を示し、また不安をあおることは、結果として世の中のためにはなりません。
情報化が進むこの時代であっても、何が正しいかは個々の知識に基づく判断となります。多くの情報に惑わされず、信頼にたる人からの情報や知識をもとに、一人一人がリスク評価をして、冷静に行動をすること必要なのだと思います。
また、こんな時代だからこそ、変わらない毎日を。
早咲きの桜をみて気持ちを和らげていただきたいと思います。