2019年12月号
富士薬局ジャーナル
早いもので今年も残りわずか、師走の時期となりました。
今年中学生の長男は先月、中間試験を終えました。勉強はなかなか難しいようで、答案を見るとなんと×ばかり。答案用紙を見られたくない気持ちよくわかります。
そんな答案用紙をこっそりと見るわけですが、〇や×以外に時々△というのがあります。
ちょっとしたミスでの意地悪な△もありますが、おまけの△というのはちょっとうれしいものです。
おまけの△は、自分が少しだけ評価された感じがあります。
一方、学校教育というのは、×を〇にして 100点に近づけることが命題となります。
それは大人になっても同じで、生産性や効率をあげて100%に近づけるということが求められていきます。
100%に近づけるという教育は日本の技術や洗練された製品にも反映され、その努力はとても素晴らしいことだし、誇るべきことだと思います。
でも100%って大変ですよね。わかって当然、できて当たり前ってことですから。
だからこそ、×ばっかりみるのではなく、〇(わかった、できた)や△(惜しい)の喜びを大切にしてもらいたい、と子供を通じてこれからの社会に願っております。
〇や△の喜びこそが、新しい発見、技術、製品を作っていく力なのだと思うのです。