2019年3月号
富士薬局ジャーナル
日中は暖かい日も増えて寒さも和らいできましたが、花粉症の方にはつらい季節がやってきました。
さて、女子テニスの大阪選手は今や世界ランキング1位、この1年間で環境もずいぶん変わったのではないでしょうか。
そんな彼女がコーチを変えた際に、「成功よりも幸せを選んだ」と言ったことがとても印象に残っています。
今も昔も、「最近の若いのは…」と飲み屋なんかでよく言われます。昔は若い方の立場で言われてきた人も、今となっては言う側だったりします。
よく世間で使われる、ゆとり世代という言葉は、どこか皮肉っぽい、あまりいいイメージでないと思いますが、私は「ゆとり」は大切なことだと思っています。
今の時代はSNSやネットが発達した一方、差別とかハラスメントが声高に叫ばれ、監視や規制も増え、どことなく閉塞感や無力感が漂っている気がします。そんな時代に適応するため、「ゆとり」や「自分の幸せ」を考えるのは自然な気もします。
考え方というのは世代が変わるから違うのではなく、人や社会文化などの環境によって変化するものです。
そんな現代において、大阪選手の「成功よりも幸せを選ぶ」という言葉は多くの人が共感したのではないでしょうか。