2016年10月号
富士薬局ジャーナル
子供たちが大きくなるにつれ、毎月のローンや教育費などで頭を悩ますことが多くなりました。食費や教育費、娯楽費などのバランスを限られた給料の中で割り振らなくてはいけません。銀行の通帳をみるとゾッとすることもありますが、落ち込んでも仕方ありません。
お金がないときはないなりの生活をするものです。
最近の若者はあまり浪費せず、車も持たないようです。一方で、お金を使わないと経済が回らない、もっと自己投資しろなどと文句をいう人もいます。車をもたず、お金をあまり使わず、家でゴロゴロするという現象は、こうした経済至上主義に対するアレルギー反応のようなものなのかもしれません。
「豊かな日本をつくろう」と政府はいいますが、さて「豊か」ってどういういことでしょうか。
辞書をみると「ゆったりしているさま」とあります。車を買って、旅行に行ったり、高級レストランで食事して、ブランド品を買うために身も心も削って働くことは決して豊かではないわけです。
まずは健康であること。そしていつでも穏やかでありたいものです。