湿疹・蕁麻疹
概要
湿疹を改善するためには、第一にアレルゲン(アレルギーの原因)をできるだけ除き、皮膚を清潔にすることが大切です。また、食生活やストレスなどの生活習慣も重要となります。食生活においては牛肉・乳製品・卵などの動物性たんぱく質、甘いもの、辛いものは極力控えることをお勧めします。
漢方治療としては、補陰、清熱、解毒(時に解表)が原則となります。
代表的な漢方薬
- 温清飲
- 消風散
- 当帰飲子
- 黄連解毒湯
- 十味敗毒湯
その他に白虎加人参湯、越婢加朮湯、竜胆瀉肝湯、茵ちん蒿湯、葛根湯、桂枝加黄耆湯など、体質改善として小建中湯、十全大補湯、柴胡桂枝湯、六味丸などを使用することもあります。
注意
上記あげた漢方薬は、その指標を一部だけ紹介したものです。 漢方薬をお選びする際は、他にも様々な情報が必要になります。
当ページを見てご自信の判断で薬を選ぶのではなく、必ず専門の方に詳しい症状や体質をお伝えして、お選びいただくようお願いします。
症例紹介
- 主訴:アレルギー性湿疹(30代女性)
顔面、首、背中、手のひらなどに湿疹、発赤、そう痒を伴う。20歳を過ぎてひどくなる。
体格は普通、乾燥肌、貧血傾向、便秘気味、生理は順調だが痛みは強い。舌体紅、舌苔なし。
温清飲加減を選択。2週間たって症状が変わらないというので、消風散に変更するも前より悪化したという。
やはり最初の見立て通り温清飲に戻して様子を見ることに。1か月後、湿疹は軽快。4か月後、ほぼ改善、休薬となる。