黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
解説
顔はのぼせて赤く、下肢にも冷えは感じない実熱タイプの方の薬。熱によるイライラや精神不安があり、落ち着きがないような感じを与える。からだの熱が旺盛な方に用いられます。
4つの清熱剤から構成されています。熱や炎症をとる効果が高いことから臨床的に幅広く用いられ、赤ら顔、のぼせ、ときに鼻血などの出血傾向があり、精神不安、不眠、イライラなどの精神神経症状や胃部のつかえ、皮膚の痒みが強い場合に効果的です。
構成生薬
- 黄連
- 黄芩
- 黄柏
- 山梔子
適応症状
- 鼻出血
- 不眠症
- 胃炎
- 二日酔
- 血の道症
- のぼせ、めまい、動悸
- 湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症
注意
- 冷えのある方は症状を悪化することがあるので注意してください。