荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
解説
温清飲に荊芥や連翹など9つの生薬を加えた内容で構成されています。日本の伝統医学に一貫堂という流派があります。病人の体質を臓毒証、瘀血証、解毒証と3つで分類することで知られますが、荊芥連翹湯は解毒証の薬と考えられています。解毒証というのは今のアレルギー体質に近いもので、外界からの刺激に反応しやすく、扁桃炎や鼻炎、湿疹などの症状として現れます。
荊芥連翹湯は、こうした外界からの刺激に過敏で、血色が悪く、肌はカサカサして潤いがなく、ニキビができやすかったり扁桃炎になりやすい体質の方のお薬といえます。
構成生薬
- 黄芩
- 芍薬
- 黄柏
- 川芎
- 黄連
- 当帰
- 桔梗
- 薄荷
- 枳実
- 白芷
- 荊芥
- 防風
- 柴胡
- 連翹
- 山梔子
- 甘草
- 地黄
適応症状
- 蓄膿症、慢性鼻炎
- 扁桃炎
- ニキビ、湿疹
注意
- 地黄を含むことから、胃の弱い方は食後に服用し、胃の負担を減らすとよい。