桔梗湯(ききょうとう)
解説
桔梗と甘草という2種類の生薬からなるきわめて単純な漢方薬です。
漢方薬の特徴として薬味が少ないほど薬の切れ味、即効性があると言われています。
甘草を単味で用いた「甘草湯」という薬は喉の痛みに用いられる薬ですが、さらに去痰鎮咳作用のある桔梗を加えたのが桔梗湯です。
咽頭炎や扁桃炎で用いることが多いのですが、風邪の際は、葛根湯や小青竜湯などと併用することも多い漢方薬です。
服用する際は、お湯に溶かし、ゆっくり少しずつ、うがいをするように服用するとよい。
構成生薬
- 桔梗
- 甘草
適応症状
- 喉の腫れ
- 扁桃炎、扁桃周囲炎
注意
- 甘草を多く含有するため、小青竜湯や麦門冬湯などと併用するときは特に長期にわたって服用しないよう注意すること。
- 単味で服用した際も、足のむくみや血圧の上昇がみられた場合は服用を中止すること。