桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
解説
桂枝加竜骨牡蛎湯は「傷寒論」の基本処方である桂枝湯(桂皮、芍薬、甘草、生姜、大棗)に竜骨と牡蛎を加えたものです。竜骨や牡蛎は鎮静作用を有することから、桂枝湯と合わせた本剤は、神経過敏で不眠や不安、動悸などの症状に用います。
また神経性の脱毛、子供のおねしょなどにも応用されます。
どちらかというと瘦せ型で、物事を気にしやすく、のぼせや動悸がみられる方に適しています。
構成生薬
- 桂皮
- 芍薬
- 大棗
- 竜骨
- 牡蛎
- 甘草
- 生姜
適応症状
- 神経衰弱
- 心悸亢進
- 精力減退
- 小児夜尿症、夜驚症
- 脱毛症
注意
- 甘草を含むことから、ほかに漢方薬をお飲みの方は注意してください。