麻黄(まおう)
概要
マオウ科 Ephedraceae Ephedra sinica Stapf(シナマオウ)の緑色若枝を乾燥したもの。
- 味:辛・微苦
- 帰経:肺・膀胱
- 中薬学:発汗解表・宣肺平喘・利水
- 臨床応用:発汗し感冒を治す。止咳、止喘する。湿を除き筋肉関節痛を治す。利水し浮腫を除く。発熱・悪寒・関節痛を伴う感冒で無汗のもの、頭痛、鼻炎、リウマチ、神経痛、咳燥、喘息、浮腫、水腫、風疹を治す。
- 有効成分としてエフェドリンを含む。交感神経を高めることから麻黄を含む製剤はドーピング禁止薬物に指定されています。
- また血圧が高いかたや不眠の方は症状が悪化することがあるので注意が必要です。
代表的な漢方薬
- 麻黄湯
- 葛根湯
- 越婢加朮湯