蘇葉(そよう)
概要
シソ科 チリメンジソの葉を乾燥したもの。中国の故事では華佗が蟹を食べ過ぎ食中毒で死にかけた若者に、薬草を煎じた紫色の汁を飲ませ治療したという話があります。「紫」色をしたの「蘇る」薬草ということで、紫蘇と呼ばれるようになったと伝えられています。
- 味:辛
- 帰経:肺・脾
- 中薬学:発汗解表・行気寛中・解魚蟹毒
- 臨床応用:発汗し、皮下に停滞する寒邪を散らす、営気を調える。風寒による感冒、悪寒発熱、咳燥、喘息、神経性の咳および咽喉の違和感、胸腹部の張りと膨満感を治す。流早産の予防、魚介類の中毒予防および治療に用いる。
代表的な漢方薬
- 香蘇散
- 参蘇飲
- 半夏厚朴湯