甘草(かんぞう)
概要
マメ科 ウラルカンゾウ(東北甘草)およびナンキンカンゾウ(西北甘草)の根及びストロンを乾燥したもの。乾燥し、炙ったものを炙甘草という。
- 味:甘
- 帰経:十二経
- 中医学:補脾益気・清熱解毒・潤肺止咳
- 臨床応用:胃腸機能を調え緊張をとる。肺の津液を補い鎮咳去痰する。薬物・食物の中毒を解毒する。外用して皮膚の炎症を止め、またとげ抜きに用いる。咽喉腫痛、消化性潰瘍、化膿性の各種できもの、薬毒、食中毒。
- 炙甘草:脾胃の虚弱、食欲不振、腹痛と未消化便、疲労による発熱、肺機能衰弱による咳燥、動悸、痙攣、ひきつけ発作を治す。
代表的な漢方薬
- 甘麦大棗湯
- 桔梗湯
- 芍薬甘草湯