牡蛎(ぼれい)

概要
カキの貝殻。炭酸カルシウムが成分の80~95%を占めます。その他の成分としては リン酸カルシウム、酸化第二鉄、珪酸塩などが含まれています。
- 味:鹹・渋
- 帰経:肝・胆・腎
- 中薬学:重鎮安神・平肝潜陽・収斂固渋・軟堅散結・制酸止痛
- 臨床応用:寝汗を止める。上衝した気を下げる。汗を止める、遺精・夢精などを改善する。去痰する。るいれきなどの堅い腫瘍を軟化させる。小児のけいれん・ひきつけ、めまい、自汗、寝汗、遺精、淋濁、不正子宮出血、帯下を治す。
代表的な漢方薬
- 安中散
- 柴胡桂枝乾姜湯
- 柴胡加竜骨牡蛎湯