2017年4月号
富士薬局ジャーナル
東京ではいち早く桜の開花となりました。
桜の咲くこの時期は息子の誕生日で、早いもので10歳となりました。今の時代では『二分の一成人式』というイベントがあるようです。
『二分の一』というものが許されるなら、私自身は十数年前に『二分の一還暦』で、再来年には『二分の一米寿』でしょうか。これ以上イベントを増やさないでほしいものです。
米寿といえば、今年の七月に祖母がそれを迎えます。
祖母を車で送る際によく母の若い時の話をしてくれます(きまって同じ話)。私もあと倍の人生を送った時に、いつの時代の話を子や孫にするのかな、と考えてみたりします。
桜の散る時期は父の命日です。
移り行く季節の中、命をつないで私たちは生きています。
来年も再来年もきっと美しい桜が咲くでしょう。