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漢方薬紹介

五苓散(ごれいさん)

解説

水毒症状の第一選択薬であります。漢方には気血水という考え方があります。

血というのは赤い体液だとすると、赤くない体液、つまりは唾液、消化液、リンパ液、汗、鼻水、小便、その他体内の水分全般を水(すい)よび、気や血と強調して、恒常性を保ちます。

水毒は水の代謝異常を指し、中でも体にとって必要のない余分な水、中医学では痰飲(たんいん)と呼びます。

五苓散は朮、茯苓、沢瀉、猪苓と体の体液の循環を促す生薬と、気の循環を促す桂皮(桂枝)が配合されています。

桂皮により気の流れを良くすることで、水分代謝の働きをより促すと考えられます。

痰飲として、浮腫、胃内停水、頭痛、めまいといった症状が現れ、また水分の代謝異常として、口渇や尿の出が悪いといった症状も、水毒でみられる症状で、本剤が頻繁に用いられます。

また難病・奇病は水毒という、大変ざっくばらんな考え方もあります。気血で説明がつかないような、よくわからない症状に対し五苓散などが効くことがあるということです。

構成生薬

  • 沢瀉
  • 猪苓
  • 茯苓
  • 白朮
  • 桂皮

適応症状

  • 頭痛、頭重
  • 悪心、嘔吐、二日酔い
  • 浮腫
  • 小児の下痢
  • 排尿障害

注意

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