| 漢方は、「個の医療」と呼ばれ、一人一人それぞれの体質や症状に応じて薬が選ばれます。
漢方も、ある種のブームのように興味を持たれ薬を求めてくる人がいますが、本来この漢方の「個の医療」を実践するためには、まず患者さん自身が現在どういう状態なのかを把握し、それを医師や薬剤師に伝える必要があります。
漢方を従事する者は仙人でも占い師でもありません。どんなに優れた医者や薬剤師であっても、患者さんを一目して、あなたにはこの薬が合っています、とはいえないわけです。
漢方をよりよく効かせるためには、まず患者さん自身が、自分の体と心の状態を知るところから始まるわけです。そして漢方薬を服用してからどのような変化があるのか、再度、体と心の状態を観察し、それを薬剤師または漢方医に詳しく伝えていただきたいと思います。
医療は一方通行ではいけません。これは漢方だけに限らず全ての医療でいえることだと思います。
近年では、TVやネットの情報で混沌とし、いろんな病院で病気と診断されては、体にいいという噂のものを買ってしまうといった、他力本願的感覚で健康を守ろうとしている人が多いように見受けられます。
また、自分で調べて漢方薬を服用する人も多いですし、上手に調べられなかったり、調べた先を間違えたりして被害をうけることも少なくありません。
これは、私たちの周りに「一方通行でない医療」が実践できる環境が少ないか、身近にないためなのだと思います。
当薬局では、漢方薬が少しでも健康に役立てるよう、患者さんと共に病と向き合うお役に立つことができたら幸いです。
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