附子(ぶし)
概要
キンポウゲ科 カラトリカブトの子根を修治(無毒化)したもの。母根は烏頭と呼ばれています。
- 味:大辛
- 帰経:心・脾・腎
- 中薬学:回陽救逆・温脾腎・散寒止痛
- 臨床応用:心・腎の陽気を補う、陽気を回らし、寒邪・湿邪を除く。陽虚で悪寒の甚だしいもの、発汗過多による陽気の不足、下半身の冷えが甚だしく吐瀉するもの、腹部の冷痛、水腫、冷えによる下痢、脚気浮腫、小児の慢性ひきつけ、風寒湿痺、下半身の痙攣・麻痺、一切の冷えによる疾病を治す。
代表的な漢方薬
- 真武湯
- 八味地黄丸
- 麻黄附子細辛湯