蒼朮(そうじゅつ)
概要
キク科ホソバオケラの根茎を乾燥させたもの。オオバナオケラの根茎を白朮という。
- 味:苦・辛
- 帰経:脾・胃
- 中薬学:燥湿健脾・去風湿
- 臨床応用:去湿の重要な薬物で、内湿(脾虚による水分代謝障害の結果あらわれた湿象。)・外湿(湿邪による症状。)のどちらに使用してもよい。古人は経験的に、“外湿には蒼朮が最も有効である”といっている。
- ツムラの朮はほとんどが蒼朮を用いられている。ツムラの学術担当によると、古来、中国で白朮といわれていたもののほとんどが蒼朮であったことと、白朮よりも蒼朮の方が有効成分の含有量が多いためとのことである。
代表的な漢方薬
- 越婢加朮湯
- 五苓散
- 桂枝加朮附湯